解体工事の適正価格ってどれくらい？

解体工事の価格（費用）は、どれくらいが適正なのかわからない方もいるかと思います。賢く解体工事を行なうためには、提示された価格が適正かどうかを判断する必要があります。今回は、解体工事の適正価格を判断するポイントをご紹介します。

適正価格の判断ポイント

解体工事を依頼する時には、まず依頼した解体業者が出してきた見積価格が、適正な価格であるかどうかを確認することが大切です。適正価格とは、「市場全体を見たときに妥当な金額かどうか」ということです。
適正価格を知らないとは、解体費用に関わるトラブルに巻き込まれる可能性が上がります。

幾つか、トラブルの例を下記に挙げてみましょう。

廃材の不法処理

解体工事の際に出た解体廃材は、建設リサイクル法に則った処分方法を取る必要があります。しかし一部の悪質な解体業者では、見積金額を大幅に下げて注文をとるために、不法投棄などが行われています。万が一不法投棄が行われた場合、依頼した側までも処分の対象となります。適正価格がわかっていることにより、安すぎる場合の判断が可能です。

追加作業での高額請求

最初の見積もりは安かったのにも関わらず、工事完了後に予定よりも高い金額を請求される場合もあります。手口は、いざ解体工事が始まると、あれこれ理由をつけて追加作業を行い、全てに料金を請求する手法です。

解体する建物環境

建物の材質や立地条件などによって、解体工事の料金は大きく変わります。一般的な木造二階建て住宅なら、ちょっとした付帯工事を含めて、坪3～5万円程度で収まるのが通常です。

しかし、例えば極端に立地条件が悪く、重機やトラックなどが敷地に入ってこられない場合があります。そうなると、解体作業のほとんどが手作業となり、余分に費用を要します。

また急な斜面の途中にあるといった、普通の条件に当てはまらない建て方の家屋の解体工事の場合、相場よりもずっと高額な解体費用がかかることがあります。事前に伝える情報が少ない場合、見積りと実際の費用の差が大きく開いてしまう可能性があります。

適正価格を把握するために

解体工事は、複雑な作業です。費用も解体内容によって大きく変わり、単に建物の広さだけでは分かりません。
しかし、一歩間違えば、例に挙げたようなケースになってしまいます。軽く予算オーバーということもありえるでしょう。

そうならないためにも、まず解体工事を行う際、最初から1社に決めるのではなく、複数の解体業者から見積りを取ります。見積もりは現地調査での正確な見積もりを取得するのが大切です。手間に感じるかもしれませんが、そういった手順を踏むことで、例え事前知識が少なくても、解体にかかる大体の適正価格がどの程度なのかを知ることが可能になります。

まとめ

今回は、解体工事の適正価格について解説を行いました。適正価格の判断ポイントは複数あります。ひとつひとつ確認し、解体費用に関わるトラブルに巻き込まれる可能性を下げましょう。また、解体工事は、簡単そうに見えて、複雑な作業のため、費用も解体内容よって大きく変わります。まずは、現地調査での正確な見積もりを取得し、解体にかかる大体の価格がどの程度なのかを把握できるようにしましょう。

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