解体工事を安く抑えるタイミングは？

解体工事を少しでも安く抑えたい場合は、解体工事の時期（タイミング）を検討することも賢い方法となります。解体業者の繁忙期では、どうしても割高になります。今回は、適切なタイミングを見極める方法を解説します。

解体工事の見積額は、工事依頼の時期によっても変動する

解体工事の見積額は、工事を依頼する時期（タイミング）によって変動します。どうせやるなら安く抑えたいというのが、誰でも本音でしょう。そういった場合には、以下のようなポイントを知っておくことが大切です。

• 解体費用は、年末（12月頃）と年度末（3月頃）に高くなる傾向がある
• 事前に公表されている坪単価は、あくまでも目安なので注意が必要
• 見積もりには有効期限がある

これらには、全て理由があります。

まず、解体費用の見積額が時期によって変わる理由を確認しましょう。年末（12月頃）と年度末（3月頃）は、解体工事のちょうど繁忙期にあたります。なぜならば、年が変わるタイミング、あるいは決算が行われるタイミングで店舗を解体し、閉店させたいお店が多いからです。また固定資産税の関係で、年末までに解体工事を済ませたい場合も多いと言えます。

こうした時期には、解体業者も無理な値引きをしてまで、仕事を受注しようとはしません。なぜならば、値引きなどしなくとも、解体依頼が入るからです。したがって、この時期は解体工事を依頼する側にとっては多少不利な時期にあたってしまいます。

逆を言えば、この繁忙期をさけて解体工事を依頼すれば、見積額が下がる可能性もあるということです。

いつ解体工事を頼んでも費用は同じではない！？

次に坪単価ですが、ホームページなどで事前に坪単価を公表している解体業者があります。では、この業者に解体を依頼すれば、いつでも同じ値段で工事をしてくれるということでしょうか。残念ながら、実態はそうではありません。

実は、ホームページや簡易見積などで示される解体の坪単価は、あくまでも目安にしか過ぎません。実際には現地見積もりなどを行った後に、坪単価以外の費用をプラスして、解体にかかる全体の費用が出されます。そのため、坪単価は1年中同じであっても、解体にかかる総額は変動する場合があたり前のようにあります。

つまり、「坪単価を公表しているから、いつ解体工事を頼んでも費用は同じ」とは言えないということです。そのため、依頼するには時期（タイミング）に注意する必要があります。

また解体工事を行う場合には、あらかじめ見積もりを取る場合がほとんどかと思います。買いたい業者に現地まで来てもらい、見積もりまで完了、解体工事にかかる全体の費用が分かったとします。では、この一旦出された見積額は、ずっと同じままなのでしょうか。

時期による業者の対応状況などの背景から、解体業者が出す見積もり金額には、有効期限が設けられているのが一般的です。一度現地見積もりをしてもらった場合でも、有効期限が切れてしまうと再見積もりになることが多いです。そのため注意が必要です。見積もりの期限は事前に確認し、依頼をするのであれば、期限が切れないうちに動くようにします。

こういったことを知っておくことで、解体工事で損をするケースも回避できることでしょう。

まとめ

今回は、解体工事を安く抑えるタイミングについて解説を行いました。解体工事には、安くはない費用がかかります。できることなら、費用を抑えたい気持ちもあるでしょう。解体工事の見積額は、工事依頼の時期によっても変動します。解体業社への依頼が殺到しない時期を選ぶことで、見積額を下げることもできる可能性があります。また、見積もり金額には、有効期限が設けられているのが一般的です。そのため、依頼する場合は期限が切れないうちに依頼を行いましょう。

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