解体工事は土日もできる?
土日の営業状況や生じる問題について解説

たい子
たい子

解体工事の現地調査や施工は土日もあるのかしら?
できるだけ早く工事を終わらせたいんだけど…

かい太
かい太

それには本記事をご参考ください!

たい子
たい子

ありがとうございます!土日の解体工事に起こりうる問題なども分かりました!




家屋や建物の解体工事を依頼する場合、しっかりとした形で最後まで作業を終えてもらいたいと考えることが一般的です。建物本体の解体だけでなく、整地や清掃まで含めてきれいな状態で工事を終えることが、解体工事の基本です。しかし、中には雑な工事や作業でいい加減な状態で終えてしまう業者もあります。今回は、解体工事を雑に行う業者の手口や特徴に焦点を当てて解説を行います。

土日の解体業者の営業状況

それでは解体業者の土日の営業状況についてご紹介します。解体工事を検討する場合、平日のみ営業している業者なのか、土日も対応している業者なのかによって選び方が変わることもあるはずです。

平日は仕事で忙しいという方でも、土日であれば契約交渉を行えるという場合があります。業者によって対応が異なることもあります。基本的な営業状況について理解を深めましょう。

基本的には平日と土曜日に営業

営業日平日、土曜日
休業日日曜日、祝日

基本的には、平日と土曜日に営業している業者が多いと言えます。土木関係や建設関係の業者の場合、日曜日と祝日を休日に指定していることが多く、土曜日は営業日となることが基本です。

これは公共工事の入札が平日に行われることが多いことも関連しており、平日は確実に営業していると言えるでしょう。

日曜日や祝日、お盆や年末年始といった時期に工事を行うと近隣からのクレームにつながることもあります。工事自体を控えるという業者もあるでしょう。


日曜祝日に対応する業者もある

多くの業者は平日と土曜日に営業しています。しかし、中には日曜日や祝日に対応している業者もあります。特に従業員数が10名を下回るような小規模な業者や家族経営をしているような業者の場合、決まった休日がないというケースもあります。

昔ながらの気質で「お客様からの依頼はいつでも喜んで対応する」といった考え方を持つ業者の場合、休日返上で交渉や工事対応に当たることもあります。

大規模な業者や企業としてのシステムが確立されている場合はなかなか難しいです。しかし、小規模な業者を探せば日曜日や祝日にも対応してもらえます。

平日や土曜日の交渉が難しいという方は、こうした業者を探すこともおすすめです。

工期が迫っている場合は休日対応も

普段は日曜日と祝日を休日にしている業者であっても、工期が迫っている場合、休日返上で対応に当たることが多いです。工期が迫っているにも関わらず、「日曜日と祝日はお休みにします」などと悠長なことを言っていられない場合もあるでしょう。

そうしたケースでは、会社の規定に関係なく工事を進めることがあります。住宅街で作業を行う場合は、できるだけ振動や騒音が発生しない作業を中心に行うこともよくあります。

なぜならば、一般的に日曜日や祝日は自宅でゆっくりされている方が多いと想定されるためです。解体業者としては周辺住民への配慮を見せつつ、工期に間に合わせることが重要です。

時間の融通がきくことが多い

事前の交渉や相談などについては、時間の融通がきくこともあります。解体業者は朝早くから夜遅くまでの仕事に慣れていることが多く、会社の営業時間に縛られることなく対応に当たってくれる場合があります。

施主の仕事の関係で平日は時間がとりにくいという場合でも相談してみることが重要です。業者によっては早朝の時間帯や夜間の時間帯でも対応してくれることがあります。電話やメールで問い合わせてみるのもひとつです。

土日の解体工事で発生する問題

ここからは土日の解体工事で発生する問題についてご紹介します。平日に同じ問題が発生することもありますが、お休みされている方が多い土日だからこそ、発生確率が上がるという懸念があります。

解体業者としては細心の注意を払って工事を行うことが求められます。しかし、それでも問題が生じることはあります。具体的にどういった問題が発生するのかについて確認しましょう。

騒音や振動の発生

まずは騒音や振動の発生が挙げられます。騒音や振動は平日も発生しますが、土日に家でゆっくりしたい人にとっては大きな迷惑となる可能性があります。

住宅街で作業を行う場合、平日は仕事で家を空けていても土日は休みという方も多いです。そこで平日と同じような作業を行ってしまうと、住民からのクレームにつながる可能性が高まります。

業者側としては土日に工事を行う場合、なるべく騒音や振動が発生しない作業をメインに行うことが大切でしょう。

道路や敷地の利用

道路や敷地の利用といった問題も発生します。土日は家族や友人とお出かけを楽しもうと考える方も多いです。その中で自宅敷地内に工事車両が停まっていたり、駐車場の前に車両が停まっていたりすると思うように自家用車を動かせない場合があります。

歩行する際にも工事車両や重機が停車していると、普段とは異なるルートを通らなければならない可能性もあるでしょう。

ちょっとしたことではありますが、普段とは異なる状況にストレスを感じる住民も出てきます。解体業者としては平日と土日で人の動きが異なることを覚えておきましょう。


ほこりや粉じんの飛散

土日の解体工事で発生する問題としては、ほこりや粉じんの飛散も挙げられます。平日にも発生する問題ですが、現場周辺に人が多い状況だと被害を被る人の数も増える可能性があります。

現場周辺を通行したり自家用車を停車させたりしていると、いつのまにかほこりまみれになってしまうというリスクもあります。

土日に洗濯物をまとめて行うという家庭もあります。ベランダや庭に干しておくと、せっかく洗った洗濯物が再び汚くなってしまうリスクも懸念されます。休日だからこそ発生する可能性が高い問題として意識しておきたいところです。

土日の解体工事で生じる問題の解決策

ここからは土日の解体工事で発生する問題についての解決策をご紹介します。上記で複数の問題を取り上げましたが、そうした問題を未然に防ぐための取り決めや自身でできる行動があります。

何かストレスを感じることや不安に思うことが出てきた際に、行動できるように理解を深めましょう。

工事時間に関する取り決め

まずは、工事時間に関する取り決めについてご紹介します。工事時間については、騒音規制法と呼ばれる法律によって規定されています。

騒音規制法

工場および事業場における事業活動ならびに建設工事に伴って発生する騒音について必要な規制を行い、国民の健康の保護を目的として制定された法律。

騒音規制法では、区域によって作業可能な時間帯と1日に作業できる時間数を定義しています。

区域作業可能時間帯1日の作業時間
第一号区域(住宅地・商業地)午前7時〜午後7時10時間以上
第二号区域(工業地域)午前6時〜午後10時14時間以上

住宅地や商業地域は第1号区域と定められており、午前7時から午後7時までしか作業を行うことができません。夜間や早朝の工事は禁止されており、住民の平穏な生活を担保しています。

公共工事などの場合は午前8時から午後5時を指定して入札を行うことも多いです。周辺住民への配慮を見せています。

解体業者としても必ず守るべき取り決めであり、住民としても騒音規制法に違反していないか意識を高く持つことがポイントです。

騒音の大きさ

騒音規制法では、建設工事や解体工事によって生じる騒音の大きさについても規定しています。規定では5db以下までが許容れており、それ以上の騒音が発生する作業は禁止されています。

85dbに近い80dbの音は具体的にどういった音になるのかご紹介します。

  • 地下鉄の車内
  • 電車の車内
  • ピアノの音(正面1m)
  • 布団たたきの音(正面1.5m) など

上記のような音が日常生活で感じる80db程度の音です。これ以上うるさいと感じるようであれば、85dbを超えているかもしれません。

騒音が常時85dbを超えている場合は、行政から注意や作業中止といった勧告を受けることもあります。施主や周辺住民として、こうした規定があることも理解しましょう。

洗濯物は部屋干し

解体工事ではほこりや粉じんが飛散する可能性があります。しかし、その対策として洗濯物を部屋干しにすることが有効です。ベランダや庭などに干しておくと、工事で発生する粉じんなどが衣服に覆いかぶさってしまうリスクがあります。

そうしたリスクを排除するためには、部屋干しにして窓を閉め切ることが大切です。窓を開けておくと、室内にほこりや粉じんが入ってきてしまう可能性もあるので注意が必要です。

状況がひどい場合は施主や工事業者へ相談

騒音規制法の規定が守られていなかったり、周辺住民への配慮が足りなかったりする場合、施主や工事業者に相談することが大切です。解体業者によっては早朝や深夜の時間帯に作業を行ったり、しっかりと養生をせずに作業を行ったりすることがあります。

周辺住民としては大きな迷惑ですが、何も言わずにいると、さらに状況が悪化する恐れがあります。まずは施主に相談して、施主から工事業者に働きかけてもらいましょう。

施主と連絡が取れない場合は、直接工事業者に相談して改善を促すことが重要です。

最終的には行政に相談

施主や解体工事業者に相談しても状況が改善されない場合は、行政に相談することがポイントです。騒音規制法に違反している場合、何らかの注意や勧告が与えられることがあります。それでも違反を続ける場合は工事中止の処分が下ることもあります。

そこまで来ると解体業者としてもメリットがないため、行動を改める可能性が高まります。自治体によっては独自の条例を定めているケースもあります。最終的には行政を頼ることがおすすめです。

まとめ

土日の解体工事に注目をして、解体業者の営業状況や発生する問題などを中心にご紹介しました。基本的に平日と土曜日に営業を行う業者が多く、日曜日と祝日は休みにしているケースがほとんどです。

中には土日関係なく営業を行う業者もあります。そのため、業者探しの際に確認してみると良いでしょう。普段は営業していなくても、工期が迫っている場合は日曜日や祝日に作業を行う業者もあります。

土日や祝日は家でゆっくり過ごしている方も多く、平日よりもトラブルが発生しやすい状況があります。解体業者としても注意するべき部分でありますが、住民としても騒音規制法の内容を理解しておきましょう。業者と周辺住民の双方が、ともに納得いく形で解体工事が進められることが一番です。

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